喪服は「急に必要になる」「どれを選べばいいかわからない」という、難易度の高いアイテム。
私も初めて購入した時は、よくわからないまま高価な喪服を選んで失敗しました。
その後、夏の法事のために2着目を購入。
2種類の喪服を実際に着用してわかった「選び方のコツ」と「夏用喪服で重視したポイント」を紹介します。
サクッとおすすめの夏喪服を見たい方は、コチラからどうぞ。
初めて購入した喪服の失敗談
喪服には3つの格式がある
初めて喪服を買うことになったのは、身内の危篤の知らせが届いた時でした。
どんな喪服がいいのか、どこに売っているのかもわからず、とにかく急いで購入する必要がありました。
調べてみると、喪服には軽装からフォーマルなものまで種類があり、
- 正喪服(せいもふく)
- 準喪服(じゅんもふく)
- 略喪服(りゃくもふく)
この3種類に分けられるようです。
弔問客として参列する場合は比較的軽装でもよい一方、遺族側として参列する場合は、よりフォーマルな服装が求められるとのこと。
今回は遺族側として参列するため、正喪服か準喪服を用意しなければいけません。
しかも、田舎で年配者が多く、昔ながらの習慣を大切にしている地域。
そんな場所に「嫁」としてよそ者の私が参加したら、ご地域の「マナー警察」の方々に厳しくジャッジされるかもしれない…。

「あそこの嫁は常識がない」なんて言われようものなら、親族にも迷惑をかけてしまう…。
そんなプレッシャーを抱えながら、喪服を探すことになりました。
喪服を買いに行って知った「2つ」のこと
どんな喪服がいいのか、どこに売っているのかもわからなかったので、とりあえずイオンのフォーマルウェアコーナーへ向かいました。
そこで、喪服について2つのことを知りました。
1つ目は、喪服はお葬式専用の服ではなく、「礼服」というジャンルだということ。
いわゆる「ブラックフォーマル」と呼ばれるもので、お葬式以外でも卒業式や式典、結婚式など慶事にも使えるそうです。
礼服コーナーであれこれ見ていると、どれが正喪服で、どれが略喪服なのかもよくわかりません。
しかも、価格は1万円以下のものから数万円するものまで幅広い。
相場がわからないので、予算は1~2万円くらいで考えていましたが、どうやら「ちゃんとした喪服」は、それなりのお値段がするようです。
そう、ここで知った2つ目の事実が、
「喪服って、けっこう高い!」
ということでした。
そこで、店員さんに相談してみることに。
最初は、着やすそうなワンピースタイプがいいかなと思っていました。
ところが店員さんによると、遺族側として参列するならジャケットを着用するフォーマルタイプが良いとのこと。
そこで、ジャケット付きの喪服から選ぶことになりました。
ブラックフォーマルは、慶事に合いそうな華やかなものから、いかにも「ザ・喪服」というものまでデザインは様々。

個人的には、あまりにもダサいものは避けたい。
でも喪服にファッション性(自己顕示欲)を求めるのは、なんだか罰当たりな気もする…。
新社会人の頃に
「マナーは自分のためではなく、他者に不快感を与えないためにするもの」
と習ったことを思い出し、
「古風な習慣を重んじる田舎のお葬式なら、長めのスカートでボディラインの出ない、清楚な喪服が正解なのだろう」
と考えました。
そこで店員さんに、
「正喪服で、マナー的に文句を言われないものを探しています!」
と相談。
すると「それならこのあたりがおすすめです」と案内されたのは、少し高めの喪服コーナーでした。
店員さんがおすすめしてくれたものは、なんと5万円!
さすがに高すぎる…。
「でしたら、こちらはどうでしょう?前にファスナーが付いているので、着脱しやすくて便利ですよ」
と紹介されたのが、約4万円の喪服。
デザインは好みではありませんでしたが、前ファスナーは確かに便利そう。
予算オーバーでしたが、きちんとした喪服を1着持っておけば、今後どんな立場(遺族側or弔問客)で参列することになっても安心だろう、と考え、購入することにしました。
さらに、
・バッグ
・黒いハンカチ
・数珠
・ネックレス
・黒いストッキング
・靴
なども一緒に購入。
喪服一式をそろえると、かなりの出費になりました。
イオンなら庶民価格で買えるかと思っていましたが、「ちゃんとしたもの」を選ぼうとすると、それなりのお値段になることを実感。
でも、後になってわかったのです。
この「ちゃんとしたものを準備しなきゃ」という心理こそ、喪服初心者が陥りやすい思い込みだったのです。
実際に葬儀へ参列してわかったこと
こうして、非の打ち所がない…と思っていた喪服で葬儀に臨みました。
ところが、実際に参列してみると、
「そこまで気張らなくてもよかった…」
というのが正直な感想でした。
今どきの葬儀としては珍しく大々的な式で、弔問客も多かったため、いろいろな方の喪服を見ることができました。
そこで驚いたのが、意外にもファッショナブルな喪服の方が多かったこと。
さらに「女性のパンツスーツはマナー的にNGなのでは?」と思っていたのですが、意外にも、習慣を重んじそうな年配の方々はパンツスーツ姿が多かったのです。
私のような、野暮ったい「ザ・喪服」という服装はむしろ少数派。
「弔問客だから略喪服なのかな?」と思いきや、親族側もそこまでかっちりした正喪服ではありませんでした。
私が勝手に「田舎はマナーに厳しい人が多いだろう」と、必要以上に気負っていたようです。
まさに、取り越し苦労でした…!
葬儀マナーの専門家から見れば、私の喪服は「立場にふさわしい正喪服」なのかもしれません。
しかし本音を言えば「こんなダサい服に4万円なんて、失敗したな」と後悔が残りました。
喪服が「2着」必要になった理由
「喪服は1着あれば十分」
そう思っていた私ですが、実際には2着目が必要になりました。
その理由は「季節」です。
最初の葬儀は春でしたが、その後の四十九日法要は初夏、そして初盆の法事は真夏。
基本的に喪服は、厚すぎず薄すぎない生地でオールシーズン着られるものが多いようですが、さすがに近年の猛暑には耐えられません。
「室内なら冷房が効いているし、猛暑日でも大丈夫かな」
と思っていたのですが、法事で利用している会場はエアコンがあまり効かず、かなり暑い。
これは無理だ…。
というわけで、夏用の喪服を購入することにしました。
葬儀ではきちんとした喪服を用意しましたが、親族に確認したところ、法事は略喪服でも良いとのこと。
そこで、夏用は「実用性重視」で選ぶことにしました。
夏用の喪服選びに重視した4つの条件
1着目の喪服選びを教訓に、2着目は次の4つを条件にしました。
- 自宅で洗濯できる
- 前ファスナーで着脱しやすい
- 好みのデザイン
- 高品質でなくてもいい。黒ければOK
1着目は「マナー重視」で選びましたが、実際に葬儀へ参列してみて、そこまで気負う必要はなかったとわかりました。
参列者は皆悲しみの中にあり、他人の服装を細かくチェックする余裕などありません。
奇抜な服装でなければ問題なく、喪服の格式(正喪服・準喪服・略喪服など)の違いまで意識している人は、ほとんどいないのだと感じました。
そこで2着目は、見た目と着心地、そして扱いやすさを重視することに。
私が実際に購入した夏用喪服がこちらです。
価格は約15,000円。
1着目の半額以下ですが、実際に着てみると、むしろこちらのほうが着心地がよく、とても気に入っています♪
ワンピースタイプで、スカートの長さは膝丈くらい。
1着目はすね丈で、どうにも「おばさんっぽい」雰囲気だったので、スカート丈の長さは重要だなと思いました。


ファスナーは便利な前開き。
後ろファスナーのように、手を伸ばして苦戦する必要がありません。(四十肩の私には超ありがたい)
喪服を着る機会はあまりないですが、こうした「着やすさ」は意外と重要だと感じました。

襟元は自分の好きなバンドカラー。
好みのデザインなら、「喪服を着るのがちょっと憂鬱」という気持ちも少なくなります。
袖は五分丈のシースルー。

ワンピース自体の生地も薄めなので、お盆シーズンも快適に着用できました。
そしてこの夏用喪服で、最も気に入っている点は「自宅で洗えること」。
これは本当に便利です!
1着目は洗濯機不可だったので、着ると同時に「クリーニング出さなきゃ」と面倒な気持ちがよぎっていました。
こちらは普通に干すだけで型崩れやシワにならず、手入れが楽ちんでおすすめ♪
【まとめ】2着の喪服を着てわかったこと
初めて喪服を買ったときは、
「遺族側だから、きちんとしたものを選ばなきゃ」
「マナー違反にならないものを選ばなきゃ」
と考えすぎて、約4万円という私にとって高価な喪服を購入しました。
もちろん、きちんとした喪服を1着持っている安心感はあります。
ただ、実際に葬儀へ参列してみると、思っていたよりも喪服ファッションの幅は広く、私の場合は「ここまで気負わなくてもよかった」と感じました。
そして、夏の法事を経験してわかったのが、喪服は「格式」だけでなく「季節や着やすさ」も重要だということ。
特に夏は、暑い場所で長時間着る可能性もあるので、
・自宅で洗える
・着脱しやすい
・涼しい素材
・ある程度は好みのデザイン
といった実用性を重視して選ぶのも、ひとつの方法だと思います。
私の場合、冬以外に喪服が必要になったときは、今後も2着目の夏用喪服が活躍してくれそうです。
初めての喪服は慌てて購入することが多いので、ネットの「喪服マナー」に縛られて失敗しがち。
最初から完璧を目指して高級なものを選ぶのではなく、自分にとって必要な喪服を選ぶことが大切だと感じました。
