「iPhoneの機種変更は大変そう…」
そんな風に思っていた私が、自力で機種変更に挑戦しました!
つまずきやすいポイントや疑問点、わかりにくい専門用語などを、実体験をもとに全4回にわたってイラスト付きでわかりやすく紹介します。
今回は第1回「新品iPhoneをお得に買う方法」です。
iPhoneの機種変更はどこで買うのがお得?
現在、私が使っているのはahamoのiPhone 11 Proです。
これまで、スマホの機種変更といえば携帯ショップで手続きするものだと思っていました。
ところが、近年はオンラインで自宅から手続きする方法も一般的となり、現在のiPhone 11 Proもahamoのオンラインで機種変更しました。
今回もそのつもりで「次はiPhoneのどの機種にしようかな」と調べていたところ、YouTubeのiPhone関連動画で、こんな話を何度も目にしました。
「キャリア(携帯会社)でiPhoneを買うのは損!」
えっ、ahamoで機種変更するのは損だったの?
今までキャリアで機種変更するのが当たり前だと思っていたので、まさに目からウロコでした。

2019年10月に施行された改正電気通信事業法によって、通信料金と端末代金を分けて考える仕組みが進んだよ。そのため現在は端末(スマホ本体)を携帯ショップで買わなくても、機種変更(同じ携帯会社のまま)が可能になったんだ
いろいろ調べた結果、iPhone本体を安く購入したいなら、まず検討したいのがアップルストアだとわかりました。
ただし、すべての人にアップルストアがお得とは限りません。
購入方法や使い方によっては、携帯会社の方が安くなるケースもあります。
携帯会社(キャリア)で買うのは本当に損?
ドコモ/ahamoなどの携帯会社で販売されているiPhoneは、基本的にアップルストアの販売価格より高く設定されています。
今回比較した価格では、携帯会社の方が2万〜4万円ほど高く、他社からの乗り換え(MNP)による割引を適用しても、アップルストアより高くなるケースがありました。
そのため、現在の同じ携帯会社のまま機種変更する場合は、アップルストアで購入する方法も検討する価値があります。
ただし、携帯会社で購入した方がお得になるケースもあります。
今回はドコモ/ahamoを例に、アップルストアより安く買えるケースを2つ紹介します。
【1】2年以内に機種変更する人
ドコモ/ahamoの「いつでもカエドキプログラム」を利用すると、一定期間使用した端末を返却することを前提に、購入時の負担を抑えられます。
【2】dポイントが貯まっている人
dポイントを端末代金の支払いに充てられる場合、ポイントの利用によってアップルストアとの価格差を縮められます。
このように、状況によっては携帯会社で購入するメリットもあります。
一方で、頻繁に機種変更するのが面倒な人や、1台のiPhoneを壊れるまで長く使いたい人にとっては、返却を前提とした購入方法が必ずしも向いているとは限りません。

ドコモ/ahamoの「いつでもカエドキプログラム」は2年後に返却する使い方がよく知られているけど、条件を満たせば1年後や3年後など、別のタイミングで返却することもできるよ
「いつでもカエドキプログラム」は本当にお得?
「カエドキ」のメリット・デメリット
ドコモ/ahamoの「いつでもカエドキプログラム」は、残価設定型と呼ばれる購入方法です。
簡単に言うと「2年後にスマホを返却するなら、通常より安く購入できる」という買い方です。
では、本当にお得なのでしょうか?
まずは、メリットとデメリットを整理してみます。
【メリット】
- 最新機種をお得に使える。2年程度で新しいiPhoneに買い替えたい人なら、スマホを返却することで購入時の負担を抑えられます
- この購入方法にはプログラム利用料(22,000円)がかかるけど、次回購入時の条件によっては免除される

プログラム利用料(22,000円)を支払う時期は、2年後にスマホを返却+査定完了した後だよ。そのため返却時手数料とも呼ばれているよ
【デメリット】
- 車の「残クレ」に似た仕組みなので、返却時のスマホの状態によっては追加費用が発生する場合があります。そのため「自分の所有物」として気兼ねなく使うというより、返却することを意識して丁寧に扱う必要があります
- 返却時期に買い替えたい機種が発売されているか、在庫があるかは、その時になってみないとわかりません。欲しい機種が入手できない場合、妥協して次の機種変更をすることになります
iPhone 17の価格を比較してみた
私はスマホを長く愛用したいタイプなので、「カエドキ」のような2年ごとの買い替えはあまり考えていません。
とはいえ、もし「カエドキ」が大幅にお得なら、利用する価値はあります。
そこで2026年10月時点のiPhone 17(256GB)の価格をもとに、3つの購入方法を比較してみました。

2年間限定でiPhone 17を使う場合、購入方法によって本体価格は次のようになります。
・アップルストアで購入:159,800円
・ドコモで通常購入:199,793円
・ドコモでカエドキを利用:133,881円
この金額だけを見ると、カエドキが最安値です。
アップルストアより約26,000円も安くなります。
しかしここで忘れてはいけないのが、iPhoneのリセールバリューです。
リセールバリューとは、購入した商品を売却する時の価値のこと。
iPhoneは中古でも需要があるため、2年間使った後に売却しても、高値で売れることが期待できます。
つまり2年後に新しい機種へ買い替えるつもりなら、購入時の価格だけでなく、売却金額まで含めて比較する必要があるのです。
そこで2年後の参考値として、2年前に発売されたiPhone 15(256GB)の買取価格を調べてみました。

こちらの買取店では、少し傷がある端末でも71,000円という金額が提示されていました。
もちろん2年後のiPhone 17が同じ価格で売れる保証はないので、あくまでも現在の中古買取価格を参考にした試算です。
仮に70,000円でiPhone 17を売却できたと仮定して、2年間使用した場合の実質的な負担額を比較してみます。

・アップルストアで購入:89,800円
・ドコモで通常購入:129,793円
・ドコモでカエドキを利用:133,881円
最安値はアップルストアの89,800円となりました。
つまり「2年間利用」という条件の場合、最初は安く見えたカエドキが、売却まで考慮するとアップルストアでの購入より44,081円も高くなるという結果になりました。

2年以上利用する場合は、カエドキのメリット(本体価格の安さ)が薄れてしまうため、アップルストアでの購入が最安値となるよ
カエドキは「安く購入できる」と謳っているものの、実質は「2年レンタル」のような形になるため、私のように長く愛用したい人が機種変更する場合は、アップルストアでの入手が最善だと感じました。
カエドキの「残価額」とは?
車などの高額な買い物で耳にする残価設定。
「残クレアルファード」という言葉で知った人もいるかもしれません。
ただ、言葉だけでは仕組みがわかりにくいですよね。
ここではiPhone 17のカエドキを例に、できるだけ簡単に説明します。

カエドキは残価設定型という購入方法で、スマホ本体の購入代金のうち、将来(ここでは2年後に)支払う分を「残価」として設定します。
2年後にスマホ本体を携帯会社へ返却することで、その残価分の支払いが不要になる仕組みです。

・ドコモ通常購入での本体代金:199,793円
・カエドキ利用での本体代金+プログラム利用料:133,881円
これらの差額65,912円が「2年間カエドキ利用」によって安くなった分であり、ドコモにスマホを買取してもらった金額と考えるとイメージしやすいです。
そのため2年間の利用期間中にスマホを壊してしまうと、予定されていたスマホの価値を下げてしまうことになり、その差額分として追加料金が発生します。

2年後に残価よりも「他店の買取価格」の方が高かったら、ドコモへ残価を支払って、他店で買取してもらった方がお得になるケースもあるよ
他社からドコモ/ahamoへ乗り換えるとiPhone 17が33円!?
以上を比較してきた結果、長く使う場合はもちろん、2年後に買い替える場合でも、今回の試算ではアップルストアが最もお得だということがわかりました。
そしてカエドキに対しては「目先の金額で惑わしてるだけ?」という懐疑的な印象に。
しかしさらに調べていくうちに「これならカエドキを選ぶメリットが大きいかも!」と思うケースを見つけました。
それが他社からの乗り換え(MNP)です。

MNPとは、Mobile Number Portabilityの略。今使っている電話番号を変えずに、別の携帯電話会社へ乗り換えられる制度だよ
すでにahamoを契約している私は対象外でしたが、ドコモ/ahamo以外の携帯電話会社を利用している人なら、乗り換えでかなりお得になる可能性があります。
今回確認した条件では、他社からの乗り換えとカエドキを組み合わせることで、iPhone 17の本体代金が初月11円、2〜23カ月目は毎月1円という激安価格になっていました。

平成に流行した「1円ケータイ」が、令和にもあったとは驚きです!
この条件で23ヶ月目まで利用し、2年後に端末を返却する場合、支払いの内訳は次のとおりです。
・本体代金:初月11円+2〜23カ月目の毎月1円=33円
・プログラム利用料:22,000円
合計すると、22,033円です。
そして次回の機種もカエドキに加入するなどの条件を満たせば、プログラム利用料22,000円が免除され、2年間の本体代金は33円という計算になります。
昔と違い、今はiPhoneの購入方法や機種変更の選択肢もさまざまです。
私のように「機種変更は携帯ショップで行うもの」と思い込んでいた方は、ぜひ視野を広げて、自分に合った購入方法を見つけてみてくださいね。
▼第2回「機種選びと専門用語」

▼第3回「アップルストアで注文&機種変更割引」

▼第4回「データ移行とeSIM開通」

